2008年以来の【グラスリッツェンステュディオJ.M.】サイトの構築の経過を以下にまとめます。
2008年初期のホームページはソネットのホームページサービスを用いて「ホームページビルダー」を用いてつくられていました。その後、ニフティのサーバーを使って「ホームページビルダー」でコンテンツを徐々に増やしました。
「ホームページビルダー(HPB)」はテンプレートにコンテンツを入力するだけで簡単にホームページが作れるというメリットはありましたが、デザインやメニュー構造がテンプレートの制約を強く受けてしまうためにシンプルで1階層のメニューを実装するのに適切ではありませんでした。トップページからすべてのコンテンツにダイレクトにジャンプできるという主宰の希望(これは2025年でもキープされているコンセプトです)でホームページを構成する目的には、他のHTMLエディターを使うことが不可避でした。
HPB以上に自由にホームページをつくるのに当時使われていたのは、アップルのクオークエクスプレスでした。しかしながら、アマチュアベースで気軽に利用できるほどクオークエクスプレスは安価なソフトではありません。目をつけたのはドリームウィーバーDWというホームページコンテンツをつくるためのソフトウエアでした(それでも5万円ほどしたとおぼえています)。担当がアップルコンピューターを使っていたことも選択の理由となっていたのですが、当時流行りの動的コンテンツを組み込む方法が受け入れられたこともあり、多くのプロホームページマネージャーはDWにシフトしていったと思います。この選択は、DWというソフトがクオークエクスプレスの発売元でるアドビ社がDWを買い取り自社製品として発展させていくこととなった影響もあり、最先端の構成をつくることに大変有利な選択でした。この頃から教室受講生の作品を画像で紹介するセクションは続いており、現在もそのころの作品をみることができます。アドビ社は現在では動画、画像、ポスター、イラストレーション、WEBコンテンツといったメディアをすべて連携させて取り扱うことのできる「クリエイティブクラウド」という製品を世に供していますが、ホームページの作成に関連してDW以外に、撮影した写真をブラッシュアップするためのフォトショップ、作品展案内はがきの作成にはInDesign、ポスター作製にはIllustrator、のちにはYOUTUBE動画作成のプリミエールというソフトも使用しています(これらが高かった!)。
DWを用いたWEBコンテンツの作成はひとつの完成されたコンテンツマネジメントに到達しましたが、、時代が変わり、個人のWEBコンテンツはブログで行われるようになっていました。ブログが個人HPの主流メディアとなっても、当HPはDWで維持されていました。理由は、トップページからすべてのコンテンツにダイレクトにジャンプできるというポリシーを維持しにくいと感じたからです。ブログサービスは確かに自由度の大きいシステムではあるけれど、他人のつくったテンプレートを使っている限り、思ったようなシンプルさが実装できないとはじめは感じていました。しかしながら、ブログのシステムは最大の特徴として、ブラウザ上で記事という形で写真、テキスト、音、映像を含むコンテンツを完成させることが容易にできます。HTMLファイルをつくってアップロードするというわずらわしさが霧散しHPBやDWを一切必要としない仕組みは瞬く間にWEBを席巻し主流となっていきました。確かにブラウザでコンテンツ作成が完成することの手軽さは魅力に富んでいました。そこで、当ホームページは、記事をブログで構成しお知らせページとしてDWでつくったトップページからのリンクを張るという、いわばハイブリッドな構造をとることにしました。これによって記事をつくるようにリッチコンテンツをブラウザで簡単にアップし、シンプルなトップページを維持することを実現しました。この仕組みの完成度は高くかなりの期間このシステムでの運用を行っています。
ところが、ブログをさらに発展させて自由な構造をつくれるようなコンテンツマネジメントシステムが登場してきました。ホームページの作成が誰でもできるようなシステムへ移行させておくことが必要になる可能性を考えているところに登場したのがJINDOです。WEBブラウザ上でホームページ作りが完結するかなり自由度の高いシステムを用いてHPの作り直しを行いました。この時点で、年間の維持費は3万を超えることになってしまいましたが、基本的なPCスキルがあればホームページのメンテナンスは誰にでもできる状態をつくることができました。
しかし、どうしてもシンプルとは言い切れずJIMDOでは失ってしまったものも多い。やはり、自前でブログの基礎部分から立ち上げないと望んだものはつくれないと思い続けていました。結局遠回りをしてしまいましたが、ブログシステムとしてベストとおもわれるワードプレスシステムを独自のサーバー内に設置して正面からぶつかっていこうと覚悟を決めて、解説書を読み漁りXサーバー上にワードプレスをインストールして運用を始めました。2019年ごろの話です。これは相当な勉強量になりました。ブログなのでテンプレートを用いるのですが、有料(実は高額です)なものを何世代かつかっています。また、ワードプレス自体はフリーなソフトで無料なのですが、そこに写真アルバムを誰でもメンテナンスできるように組み込んだりするときは有料のプラグインも使用しています。他にも多くの無料のプラグインを使用しています。当HPは外見はシンプルですが、その裏側にはかなり多くの追加ソフトが使われています。
気が付けば2025年、2008年から17年の月日が経過しています。HTML文法の習得からjavaスクリプトの学習、PHPやMySQLの学習、フォトレタッチの学習、ベクター画像処理やカラーマネジメント、そしてWPシステム運用、SEO対策など膨大なエネルギーとソフト費用を注いできました。我ながら、よくやってきたと思います。長きにわたって育ててきただけあって、HPに対しては自分の子供に抱くような感情と言いますか思いをもっています。決してそのHPを汚すようなことはしていませんし、するつもりもありません。ここをつかって嫌がらせをするなどという事をするわけがありません。が、そういうことをしていると疑いを持つ方もいらっしゃるようです。経緯はお話しすることはできませんが、この2025年1月下旬をもって、WEB担当は本HPのマネジメントから外れることとなりました。
長きにわたり、HPをご覧いただいてきた皆様に深く感謝しいたします。ありがとうございました。
WEB担当 拝